オートオークションでは出品のために車両が会場に搬入されると、オークション会場の検査員が直ちに車両の修復歴、走行距離改ざんの有無、内外装のキズ・凹み・汚れの確認、エンジン、電装品などの各機能のチェックを行い出品票を完成させます。購入希望業者はその車の車両情報・車両評価を確認する基本材料となります。
同時に、開催されるオークションでどの順番に出品(セリ)が行われるかを決める順番付け(出品番号といいます)が行われます。出品票の説明はこちらで紹介しています>>>>
車両は出品データ用の写真を撮影された後、広大なオークション会場の決められた出品車スペースに停められます。
ここからオークション開催まではキーがつけっぱなしの状態で、購入希望者は自由にエンジンを掛け、電装品を動かし希望車両の状態を確認することが出来ます。
これを購入前に現車チェックをするという意味で「現車下見」といいます。ただし車を走らせることは出来ません。
オークション会場の検査内容は基本的には公正なものであり、修復歴の有無、走行距離の改ざんチェックを重点的に行われます。しかし残念ながら、この検査基準は各会場毎あるいは各検査員のレベルによって微妙に異なることも事実です。検査員は多い時には1日100台以上の出品車両のチェックを行うときもありますし、検査時間などの状況によっては内外装の傷・凹み・汚れが目立たないこともあるようです。つまり出品票は購入判断のガイドラインにはなりますが、最終的には下見で確認する必要がある、ということです。
そもそもオートオークションは「 プロ対プロ 」の取引の場所。オークション主催者は第3者の立場で公正な取引を仲介しますが、最終的には買う側の「 プロとしての目 」が問われている訳ですね。
ここまで読んで「なんだか不安…」と思った方、ご安心ください。さらに最終判断としてオークションには「クレーム期限」が設定されています。虚偽の記載に関してクレーム申請の制度もあります。「見極める目」をもったプロがいる当店なら安心してお任せいただけます。
当店は今までの経験から、複数の重要チェック項目を持っています。下記は下見箇所の一例です。
チェック詳細 | |
外装 |
出品票記載の検査員チェック箇所の確認 検査員チェック箇所以外に目立つ傷、ヘコミ、板金跡、交換歴がないかの確認 下回りのサビ・腐食 タイヤの溝(ひび割れ) ドアの開閉具合 フロントガラスの状態 AWの状態 等 |
内装及び電装 | 車内の臭い シートの状態(形状・変色など) フロアマットの状態 ヘットレストの状態&個数 ダッシュボート、コンソールの傷、のり跡 ドア内張り、シート、天張りの汚れ、コゲ キーレスの有無(作動点検) 電動格納ドアミラーの開閉&調整 ワイパー エアコン パワーウィンドウ オーディオの種類、電源が入るか ナビ種類、ディスクの有無 サンルーフ トランク下雨漏れ スペアタイヤ&工具 等 |
エンジンその他 | 始動時のセルモーター異音、かかり具合 警告灯 アイドリングの安定性、異音(ふけ具合) パワステ異音 ATシフトチェンジ時ショック、タイムラグ MTシフトチェンジ(クラッチの状態) ドライブシャフトブーツ(切れ) 車下地面へのオイル、LLC付着の有無 ボンネットを開けた状態でのオイル漏れ エンジン周りサビ ベルト類 足回り オイル状態 等 |